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天才の思考。
今、お世話になっているところに読書家のマネージャさんがいて、その方が出張の度にいろんなジャンルの新書や文庫を持ち帰られ、皆がみられるところにストアされている。
新着本は人気でなかなか借りれないものの、この「○○文庫」のおかげで、最近は読書に使うお金が減ったw。
そんな中の一冊をご紹介。

決断力 (角川oneテーマ21)決断力 (角川oneテーマ21)
(2005/07)
羽生 善治

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ずいぶん前になるが、新聞で著名なジャーナリストが、羽生善治氏にインタビューした印象を「こんなに頭のいい人間がいるのかと思った」と語っていた。

最近、NHKのテレビで見た氏は常にきょろきょろしていて、早口で、およそサラリーマンの営業では成功しないタイプに見えた。でも待てよ、似た感じの人をナントカ研究所でみたことがあるぞ、と思い出す。

テレビでは、「将棋のことを考えすぎて意識がとんでしまいそうになるのでクルマは自分で運転しない」と語り、この本でも、考えすぎて狂気の世界の一歩手前が見えるが、そこには踏み込まない、というようなことを言っている。
前者はふつうの人にもありそうだが、おそらく後者は常人にある「考え事をする」というレベルではない。
この本ではまた「直感の7割は正しい」と言い切っている。直感のほとんどが間違っていて、マグレを引いて喜ぶ、僕のような凡人では辿り着けない領域だ。

天才の思考は真似するのは無理だけれど、その思考過程を知るのに役立つ本。
こんな人が友人や同僚にいたら、自分の思考の甘さといいかげんさに打ちひしがれるだろう。けれどそれはそれで楽しいかもw。



本は売れない。
今朝の毎日新聞の特集に「出版不況」ということで、新風舎と草思社の倒産に関連して、写真家の藤原新也氏と現代詩作家の荒川洋治氏の話が載っていた。

草思社は著者を一気に有名人に押し上げた「声に出して読みたい日本語」(齋藤孝著)、「間違いだらけのクルマ選び」(徳大寺有恒著)といった大ベストセラーや、拉致被害者の横田めぐみさんのお母さん、早紀江さんの著書も出版しているだけあって、あまり悪い論調は聞かれないが、新風舎のほうは自費出版を望む人を食い物にした的な厳しい意見が多い。

僕自身、ずいぶん前だけれど、Photoshopの本を2回出したことがある。
どちらも出版社から電子メールが来て、「こんな企画があるんですが、書いてもらえませんか」ということだった。
発売日、近くの大型書店にいったら、PC書籍のコーナーのいちばん目立つところに平積み。しかも売れてちょっとへこんでいる。隣をみたらもっとへこんでいて、それはかねてから知り合いだった、BONZOさんの「デタラメPhotoshop」であった・・・。
自分の書いたものが重みのある本になる、という感覚、それを持ってレジに進む人をみたときの、ちょっと恥ずかしいんだけど「やったぜ」的な小さな達成感は独特だ。

ちなみに2回の出版のとき、どちらも初版は数千冊の発行。後に数回増刷されたが、このときも千冊単位だったと記憶している。
今思えばすごい冊数、出版社もリスクを負ってたんだなあ。
2回目の出版である「Photoshop Logo+Web Design Book」は通常のB5変形よりも少しだけ大きくできているので、某有名印刷会社が裁断サイズを間違えて、最初の数千冊が印刷後、世に出ずいきなりゴミになったと編集者から連絡をもらった。印刷会社も相応のリスクを抱えている。

で、聞けば新風舎はせいぜい数百冊の発行。しかも、出版する人からお金をとるというではないか。ユーザーが大きなリスクを負ってしまうのは、ビジネスとしてどうなんだろう、と思う。
ただ、あの「近くの大型書店で自分の本をみつけた」感覚を味わってみたいというのもわかる気はするんだけど。

でも、たぶん本は売れない。
電車に乗っても、文庫本を読んでいる人よりケータイをいじっている人のほうがずっと多い。

中高年がターゲットと言われる自費出版ビジネス。「ターゲット」な方は、いっそ女子中高生がターゲットと言われるケータイ小説にチャレンジするのはどうでしょう。最終的には本になるかも?!



ガリレオ。
CXの月曜八時、いわゆる「月9」のテレビドラマ、「ガリレオ
ドラマのほうはみたことないけど、原作は、東野 圭吾の小説である。
今日は、東京に打ち合わせで行ってきたのだけれど、帰りに読む本がなくなったので、品川駅の書店でコレ↓を掴む。
予知夢 (文春文庫) 予知夢 (文春文庫)
東野 圭吾 (2003/08)
文藝春秋
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エンターテイメント小説の中には、明らかに映像化を意識して作られたものがあるが、これもたぶんそのひとつ。5編からなるがどれも映像にしたらおもしろそうなものばかり。
一見オカルトとしか言いようのない事件を、なるほど的な解決をしてみせる、主人公のガリレオこと湯川。彼を頼りにする刑事、草薙と後輩の牧田。毎回、違った被害者と犯人が出てくる。

秋の夜長、登場人物が超複雑で、時々トビラページにもどらないとよくわからなくなる海外の長編ミステリもいいけれど、こういう軽いのもなかなか。
少なくとも、セキュリティやコンプライアンスの問題で、おちおちパソコンの画面も開けなくなった新幹線の中の暇つぶしにはもってこいだw。



けんびきょう。
Photoshopの人気サイト、「デタラメPhotoshop」の管理者でもあるBONZOさんのブログ「ノットオンリーDバットA」にて紹介のあった、「大人の科学」の記事に惹かれて、「ロバート・フック式顕微鏡&プランクトン飼育セット」を購入。


スパイセット



大人の科学マガジン Vol.5 (5) (Gakken Mook) 大人の科学マガジン Vol.5 (5) (Gakken Mook)
(2004/07)
学習研究社
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まだプランクトン(アルテミア=いわゆる「シーモンキー」)はふ化してないが、とりあえず顕微鏡は組み立てた。組み立て時間約10分、ビニールのパッケージを開封するためのハサミ以外は工具不要。

2007093001.jpg

*左側は、対象物に光をあてるための集光装置。小さなローソクで集光するが、位置合わせはかなり難しい。USBライトでも手配するか。

2007093002.jpg

*アルテミアの卵とえさなど。ちなみに飼育容器は用意されてないので、ガラスコップなどを別途用意する必要がある。

2007093003.jpg

*こういう本にありがちな、ペナペナな冊子ではなく、120ページもある気合いの入った本誌が付属。中身は、あの「学研のかがく」のテイストがぷんぷんするスバラしき世界であるw。


アルテミアが育ったら、ぜひ観察してみたい。
ただ、オトナになってから小さくても虫類がすごく怖いんだよね・・・。


久しぶりにWeb関連本を購入。
Webユーザビリティ・デザイン  Web制作者が身につけておくべき新・100の法則。 Webユーザビリティ・デザイン Web制作者が身につけておくべき新・100の法則。
石田 優子、有限会社 アルファサラボ 他 (2007/07/03)
インプレスジャパン
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久しぶりにWeb関連本を購入。
なぜか、ものごとの法則や方法、あるいは怖い話というのはだいたい100コでひとくぎりであるようだ。

「ユーザビリティ」という、一見、あいまいなものにWebデザインの観点から明解な解釈を加えていて、「お客を説得するのにこまるんだよね」というWebデザイン関係の営業の方や、新人のデザイナーの方、あるいは逆に「なんちゃって」Webデザイン会社と取引されている担当者の方にはぴったりと思われる。著者ひとりではなく、会社名義で著作されており、視点がわりと公平だ。

LPO(Landing Page Optimization)=検索エンジンからユーザーが「着地」するページ=の重要性や、Googleの検索機能をカスタマイズして、検索エンジンが作れるGoogle Coop(現在、英語版のみ)の利用法も掲載されていて、旬な感じでもある。


ただ、なぜか、この手の本はいつまでたっても2,000円以上する。
まだまだ小さな業界なのかな?



ロゴ採集。
日本のロゴ―企業・美術館・博物館・老舗…シンボルマークとしての由来と変遷 日本のロゴ―企業・美術館・博物館・老舗…シンボルマークとしての由来と変遷<
成美堂出版編集部 (2007/08)
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今はなぜか虫嫌いでもう絶対無理だが、小学生の頃、僕の夏のいちばんの楽しみは昆虫採集であった。コガネムシやカブトムシがお中元の箱+サランラップの窓という、いたいけな虫がさらにかわいそうにみえる標本箱に入れられた夏休みの宿題はしかし、非常に楽しかった。ただ、それを観る方はどうだったかわかない。

この本は、現在の有名な企業や製品パッケージのロゴをフルカラーで標本のように並べ、その意味や成立の過程を紹介している。特に有名なグリコのゴールインマークや、ロッテのクールミントガムについては時代を追った変遷も紹介。標本は本来、参考にする人の役に立つよう、こうでないといけない。

価格が良心的なのでロゴのデザインをされる方は参考にされるとよろしいかも。


暑いので家で読書。
暑い。京都の最高気温、38.6度。
下がり続ける日経平均株価に対抗するかのように、日本の気温は上がり続けるのであった。

あまりに暑いので、本日は家から一歩も出ず、先日、下鴨神社の古本市(結局、3回行きましたw)
で買ってきた本を読む。

ちなみに僕が買ったのは以下。どれも100円から200円(書名/著者/出版社)。


(1)FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記/ロバート・K. レスラー、トム シャットマン 他 / 早川書房 (2000/12)

(2)生きかた上手/日野原 重明 / ユーリーグ (2001/12)

(3)知的好奇心 (中公新書 (318)) / 波多野 誼余夫、稲垣 佳世子 他 / 中央公論新社 (1973/03)

(4)アホでマヌケなアメリカ白人/マイケル ムーア / 柏書房 (2002/10)

(5)イメージの心理学 (1970年)/飽戸 弘 / 潮出版社 (1970)


(1)はレクター博士もびっくりであろう犯人の異常な性向に若干気分が悪くなったが、(2)で救われた。

いまのところ、いちばんためになったのは、知的好奇心 (中公新書 (318)) / 波多野 誼余夫、稲垣 佳世子 他である。現在の読者に媚びたような新書ではない。図版がひとかけらもなく、使っていることばも難しい。
しかし、多くの示唆に富んでいる。有名な感覚遮断実験(無音の暗い部屋に耳栓と目隠しをした被験者を隔離し、手足には筒をつけて外部からの刺激を極端に減らす実験、数日で幻覚症状が現れるといわれる)や、代用母の実験(子どものサルに毛布とヒーターでできた親ザルのぬいぐるみと、針金のぬいぐるみを見せて、どちらに愛着をしめすかを見る実験、針金のほうからはミルクが与えられるが、毛布のほうからはなんの対価もない)を引き合いに出しながら、人は果たして怠けものか、知的好奇心とはなんなのか、に迫ろうとする。

「子どもの働きかけに対して、環境がいつも応答変化してくれるかどうか これが愛着の形成に重要な役割を果たしているようにみえる」(p56)

「未知の分野を探索しようとするひとびとの知的活動や、困難な標準を目指しての長期にわたる努力を可能にするのは、他人からの暖かい思いやりや支持なのではあるまいか」(p89)

と、人の本質に触れるような記述が。

お子さんがいらっしゃる方や、お子様みたいな部下に振り回されている方(?!)は、機会があればぜひご一読を。